世界に広まったサッカールール
サッカーはボールさえあればすぐに始められることや、相手ゴールにボールを入れると1点という単純明快なルールということもあり、バスケットボールと世界の競技人口1位を争うほど人気のスポーツです。サッカーでは難しいルールはほとんどありませんが、オフサイドや反則時の処遇について理解を深めることで、より観戦を楽しむことができます。
オフサイドとは、オフサイドポジションにいる選手にパスを出すか、もしくはオフサイドポジションにいた選手が自らプレーに参加することを言います。オフサイドポジションは、守備側のゴールラインから数えて2人めの守備側選手の位置とエンドラインの間のことで、攻撃側の選手がこの範囲にいる味方選手にパスを出した時点でオフサイドとなります。但し、オフサイドポジションにいたとしても、プレイに参加する意志を見せなかった場合はオフサイドとはなりません。また、スローインによるパスはオフサイドの適用外となっています。
反則については、ペナルティーエリアの内と外でその後の処遇が変わります。ペナルティーエリア内で守備側の選手が反則を犯すと、ペナルティーキックが与えられますが、外での反則の場合はフリーキックとなります。但し、ゴールキーパーによる反則や一部の反則では、ペナルティーエリア内であってもペナルティーキックではなく間接フリーキックが与えられます。
サッカーで世界へ挑戦
サッカーの世界ではヨーロッパ、特にスペイン、ドイツ、イタリア、イングランドのプロリーグが世界でもトップレベルにあり、多くのサッカー選手がこれらのリーグのトップチームでプレーすることを目標としています。しかし、最初からこれらのチームとプロ契約を結ぶ選手は稀で、多くが他国のリーグや下部組織に挑戦し、ステップを踏むことでその夢を実現しようと励んでいます。日本人選手が世界のトップリーグで活躍するには、数種類の方法があります。最もオーソドックスなステップとしては、Jリーグのトップチームで活躍したうえで移籍する方法です。
但し、トップチームと契約するには、ユースチームに所属し一定の実力を示すことでトップに昇格するか、もしくは高校サッカーの全国大会でアピールし、スカウトを待つことになります。このほか、大学に進学してから卒業後にトップチームと契約した選手も存在します。
いずれにしろ、狭き門であることに変わりがないうえに、トップチームでも活躍する必要があり、月並の努力だけでは実現は困難です。これら以外の方法として、高校卒業後に海外へ留学し、現地で契約するという方法もあります。海外留学により契約に至った選手は実際に存在し、帰国後Jリーガーとしてデビューした選手もいることから、世界への挑戦方法の選択肢の一つとなっています。
サッカー王国にはイギリス人からサッカーが広められた
日本はJリーグの発足も世界から遅れていますし、国内の人気スポーツはずっと野球でした。ブラジルと言えば、国中がサッカー一色です。性別や年齢に関係なく、人気のあるスポーツで、ワールドカップでも5回優勝するなど、世界一のサッカー王国です。
ブラジルにサッカーは1870年代から1880年代にかけて、イギリス人によって広められました。お金がなくても、サッカーボール一つあれば遊ぶことができるスポーツなので、国中に広がりました。
サッカーには身体のバネが必要で、しなやかな動き、体幹、脚の強さなどが要求されます。トータルで運動神経が必要ですし、足の速さも求められます。ブラジル人はリズム感があり、足腰が強いのでサッカーはとても適したスポーツです。
サンバの国ですから、陽気に踊ることが大好きな国民がたくさんいます。その国民性もあるので、サッカーでも点を入れるとパフォーマンスの一環としてダンスをしたりする選手がいます。
スターを生みやすい土壌があり、持って生まれた体格や資質も手伝って、ブラジルではスター選手やスーパープレーヤーが多数誕生します。
